義歯を安定

千葉県千葉市の加藤歯科・歯科医・歯医者では審美治療メタルフリー治療矯正治療歯周病治療インプラントの治療を行っております。








2016.10

エイジシュート 皆さん、お元気ですか?読書の秋です。でも、なんで「読書の秋」なんでしょうね?(笑)私は一年中できるだけ週に1冊は本を読むようにしています。厚い本も薄い本も1冊は1冊なんで・・・。数冊平行して読むこともあるんで、実際に守られているかわかりません。ここ数年は以前ほどムキになって読んでいません。小説はあまり読みません。小説が嫌いなワケじゃなく、嫌いというよりも大好きです。でも読み始めると寝ずに読むので、極力関心を向けないようにしています。近頃狙っているのは「村上海賊の娘」。ケチなんで文庫になってから買うことが多いんですけど、文庫の文字が大きくなって、単に冊数が倍になっただけの場合もあり、オリジナルの単行本を中古で買ったりします。(笑)読む本を決めるのは難しく、日経新聞やビジネスブックマラソン(BBM)というメルマガを見て決めています。BBMは毎日1冊書評が出ます。以前は相当の確率で購入していましたが、今は25%ぐらいになりました。それ以外にも自分で興味の湧いた本、バイオレゾナンス医学会のセミナーでお薦めの本など、総計で月に10冊ぐらいにはなっています。残念ながら1~2冊は読まずに「積ん読」で終わったりしてます。たぶん、きっちりすべて読むには隠居しないと無理かな。(笑)
ひとこと その99 なぜか「ダークマター」

ダークマター 前回のバイオレゾナンス医学会のお薦め本が「ダークマターと恐竜絶滅」と「すごい実験」でした。「すごい実験」は2日で読めましたが、「ダークマター・・」は2週間以上かかりました。ハッキリ言って、単語がわかりません。宇宙論の基礎知識も無く、結局2回ずつ読むことになりました。お陰様でダークマターまで理解できましたが、残念ながらダークエネルギーはイマイチ理解していません。なにもこのネタで文章を書かなくても良いと思いつつ、時間だけ過ぎていきました。(涙)怪しい系(代替医療)を心から理解し、納得するのは非常に難しいことです。治療を受ける患者さん側は「実際の治療効果が出ているなら方法論はどうでも良い!」と思うでしょうが、やる側はそういうワケにはいきません。悲しいかな、自分の思考方法が過去の学問(たとえそれが無意味でも)に囚われていて、すっきりと信じ切ることができないんですね。この世界に足を突っ込んだ18年前よりは相当変化してきましたけど、それでも100%信じてはいません。常に何か証拠が欲しいと思っていますし、証拠がハッキリしなくても、間接的に証明できればそれでも良い。逆に証明できなくてもキレイに欺してくれるならそれでも良いのかも。(笑)

ダークマター この2冊を薦めた理由は人間の知覚できる範囲には限界があることを言いたいんだと思います。世の中には「自分の目で見ないと信じない」人がたくさんいます。「見た!」と思っても錯覚もあるし、幻覚もあります。それでも耳よりも目を信じるのは人間は情報の8割が目を介して入ってくるからでしょう。今回の2冊は物理学、天文学の世界なんで、ちゃんと証明できる(ノーベル賞ももらえる)世界の話なんですけど、こっちの理解がついていかない・・。 「すごい実験」の本は素粒子物理学の先生(金髪で見た目ちょっと変)が高校生に授業した内容を本にしたものです。素粒子の話なんで、陽子、中性子、電子のさらに下のクォークとかニュートリノの話が出てきます。カミオカンデでニュートリノを発見して、2002年に小柴先生がノーベル賞をもらったのは聞いたことがあるでしょう。本来カミオカンデの建造目的はニュートリノの発見ではなかったようですが、偶然にも超新星爆発が1987年2月23日にあり、それを見事に観測しちゃったたわけです。超タナボタですが、棚の下に居な いとボタモチは手に入らないんです(笑)
水3000トンのカミオカンデの次ぎに約18倍の5万トンの水を使ったスーパーカミオカンデが作られ、これで2015年のノーベル物理学賞を梶田隆章先生が受賞しました。「ニュートリノ振動」が受賞理由です。 た。

ダークマター このニュートリノって宇宙から大量に降り注いでいます。ニュートリノは大気などに阻まれることもなく、大地や身体を通り抜けていきます。存在が証明された粒子でも「我々が感じることのできないものがある!」ってことです。我々が存在を認識できる(見えたり触れたり聞こえたりする)ものは「相互作用をする」という言い方をします。この相互作用をしないで、ただ質量を持つ物質が「ダークマター」です。これは宇宙に遍く存在しています。宇宙全体の物質を作っている原子の総合計の約5倍の質量を持つとされています。でも、そういう風にすると計算が合うから「想定」されたわけです。(笑)

このダークマターは1980年代の「銀河の回転曲線問題」の計算を合わせるために仮定された未知の物質でした。その後、弾丸銀河団の観測からほぼその存在が確認されることになりました。この経緯はとてもこのページでは説明できないので、Wikipediaを読んでください。
 

ダークマター もう1冊の「ダークマターと恐竜絶滅」は数年前に来日しテレビでも有名になったあの美人物理学者のリサ・ランドール博士の最新作で、恐竜絶滅のきっかけになった巨大流星物質(直径10~15km程度)が地球にやって来たのはダークマターの影響を受けているんじゃないかというお話です。これだけじゃ何を言ってるかわからないでしょう。(笑)

ティラノザウルスなどの恐竜が1億5千万年も地上を支配していたのに、6500万年前にあたかも突然絶滅したかのように恐竜やアンモナイトの化石が断絶しています。地質学上の言葉でジュラ紀、白亜紀の中生代と新生代の境目をK-Pg境界といいます。1980年代ごろまでは気候変動などによって恐竜が絶滅したんだろうと言うことになっていました(斉一説)が、実はこの原因は宇宙からやって来た巨大な流星物質が地球にぶつかったことでした。衝突時のエネルギーは広島型原子爆弾の約10億倍、衝突地点で発生した地震規模はマグニチュード11以上(東日本大震災の100倍以上)、生じた津波は高さ約300mと推定されています。その結果、気候が激変し、生物の絶滅が起きました。巨大流星物質が原因であるという証拠はイリジウムという金属の存在でした。K-Pg境界には地球上ではありえない量のイリジウムが出てきます。しかし、どこに落ちたかが見つからなかったんでなかなか斉一説を論破できませんでした。世界中を探し回った結果、10年後にユカタン半島北岸のチチュルブに落ちたことが発見され、その事実が証明されました。昔の教科書には書かれていなかったと思います。 どうやら、地質学的には大きな絶滅が2600万年ごとに起きているように見えるんです。もしかして、その原因はダークマターが天の川銀河の円盤に沿って存在していることで、重力の歪みによって弱い引力で繋がれていた流星物質が、その繋がりから外れ、地球を目指すのではないかという仮説が書かれた本です。まあ、「だから何だ!」と言われそうですけど・・・。(笑)

パター 宇宙全体の物質(原子)総計の5倍の質量を持つ未知の物質(ダークマター)があり、さらにダークエネルギーと呼ばれるものを仮定しないと宇宙全体のエネルギーの計算があわないんだそうです。我々が慣れ親しんだ原子でできた物質は全宇宙の 5%にしか過ぎず、残りはダークマター27%、ダークエネルギー68%なんだそうです。エネルギー的には我々は5%としか相互作用していない。逆に言えば95%のエネルギーはよくわからないままです。実態はわかりませんけど、その中の1%ぐらい「気のエネルギー」として利用しても良いんじゃないのかな?(笑)
そう言えば、姉が気功学校の宇宙の気を取り入れる授業で「北斗七星に意識を持っていき、その気を頭から取り入れてください!」と言われ「この先生、ホントにわかってるのかな?」と疑って、太陽をイメージしたら「加藤さん!それは違いますよ!」って怒られたんだそうです。(笑)
それから「この先生はホントにわかるんだ!」と改心し、マジメに授業を受けて立派な気功師になったとさ。めでたしめでたし。(笑)

新兵器登場

パター 今年の4月から定期検診を自費にさせていただきました。健康保険で7割負担してもらっていた分を本人に負担してもらうようにしただ けで、うちの収入が増えるわけでもありません。じゃあ、なぜ患者さんに嫌われることをしたのかといえば、やはり患者さんにも本気になってもらいたいからです。「かとう歯科に定期検診で行けば適当になんとかなる」って思ってもらいたくなかったし、インプラントが入っている人は本来存在しない構造物まで治療しなくてはいけないことになるから、「エイヤー!」っと全部自費にしました。(笑)

患者さんとしては自費になって負担額が増えても、治療内容が同じでは釈然としない部分もあると思います。そこで新兵器を2つ導入しました。
ひとつは超音波スケーラーというものです。よその歯医者にいったことがある方は「歯石取りますね!」と言われて、いきなり「ガ-!!」と水が出て、歯が削れるような感じで歯石を取ってもらったんじゃないでしょうか?

パター かとう歯科では以前から手用スケーラー(歯石除去器)で歯石を取ってきました。ある意味でちょっとレトロなんですが、あまり痛み無くできるので、衛生士さんには頑張ってもらっていました。 さすがに患者さんが多くなると腱鞘炎の危険もあり、最新型の痛みの少ないタイプを導入しました。 さらに薬品も併用できます。さらにもう一つ。セラミックパウダーを圧搾空気で吹き付ける歯面清掃機は40年以上前からありました。まだ大学に居た頃にこれを使うと一時的にキレイになるんですが、歯面がザラザラになり、より色が付きやすくなりました。 その後いろいろとパウダーが改善されてきました。 インプラントの患者さんにセラミックパウダーは使えません。 その代わり、グリシンパウダーというモノを使います。グリシンとはアミノ酸の1つです。それをパウダーにする技術ができました。 インプラント周囲の汚れはこれでキレイにします。インプラントの患者さんにとっては非常に有効です。 定期検診を完全に自費にしたので、ある意味で好きなことができます。

これからも新しい道具をいろいろと使っていきたいと思っています。是非、3ヶ月に1回、定期検診においでください。 ここ数日、半年経過し、すでに問題を起こしている患者さんがチラホラおいでです。年に2回のチェックで良い状態を維持できる歯周病患者さんはいないと思います。また最初から治療するのは大変です。新たに数本抜歯する必要がでてきます。とてももったいないと思います。

編集後記 久しぶりにネタで困りました。実は「ひとこと100回」も掲載可能だったんですが、準備不足で今回は逃げました。次回のために早めにネタ探ししましょう。どうしても10月はノーベル賞、イグ・ノーベル賞の発表があるんで、毎年多少影響されます。今年は「天橋立の股覗き」が知覚賞を受賞しました。化学賞はフォルクスワーゲン社が受賞しました。受賞理由は「テスト時はいつでも自動で排出物を減少させることにより、自動車の排出する過剰な汚染物質の問題を解決」したことだそうです。けっこう辛辣です。残念ながら授賞式にVW社は出席しなかったようです。(笑)
ノーベル賞の方は大隅良典さんが「オートファジー」研究で医学生理学賞を受賞しました。このニュースレターが届く頃には文学賞の発表も終わっているころでしょうか?村上春樹さんが受賞するかどうかが毎年話題になります。残念ながら20年前に「ノルウェイの森」を読んだだけなんで、何も言えません。(笑)
編集後記2 現在では恐竜絶滅の原因はほぼこの流星物質であるということになっています。恐竜はその頃地上で大繁栄していました。ザックリ言えば1億5000万年ほど天下を取っていたんです。霊長類も8500万年前まで遡ることができるようで、2000万年は生息時期がかぶっています。たまには恐竜に食べられることもあったでしょう。(笑)
その後、進化して人類と呼べるHomoと付くようになって280万年です。ホモサピエンス(Homosapiens)となって、3万年です。今のところ発見されている最古の文明が1万年前ぐらいからです。まあ、文明の定義も難しいですけど・・。恐竜の時代が1億5000万年あったと思うと、なぜ彼らは文明を持つに至らなかったんでしょう。恐竜と人類の進化の違いは直立二足歩行が原因ですかね。人類は直立することで脳の容積を増やし、脳細胞の数を増やすことができたと言われています。スゴイ進化です。首の骨と頭蓋骨の関係は人間にも存在し、ヒトには7個の頸椎があります。この骨は胸郭を作る胸椎の上にあって、頭部の前後への動きを支えています。それと同時に頸部には気管が通っています。生物なんで酸素は絶対に必要です。3分呼吸できなければ、簡単に死にます。ですから、一番大事なのは「呼吸」。横から見ると首を突き出したような姿勢のヒトがいますが、あれは呼吸を優先した結果、出来上がった姿勢です。でも、首や肩は凝るし、腰は痛くなるし、全身ボロボロです。これは下アゴが後ろに行っていて、気道が圧迫されるので、仕方なく首を前に出すんです。もし恐竜だったら、息は楽だったかもしれない。(笑)
編集後記3 去年毎月福岡へ通っていました。今年の8月以降は2ヶ月に1回になります。矯正の症例を見せに行って、アドバイスをもらいます。矯正のセミナーの場合はたいていこのフォローアップセミナーがあります。家内の前回のセミナーもフォローアップがありました。我々は多くの矯正セミナーを受けています。私が5回、家内が今行っているんで4回目です。矯正治療はまだまだ完成されていない学問だと思います。なぜなら多くの方法論があり、多くの手技があります。また、考え方にもアメリカ風、ヨーロッパ風があります。その違いを簡単に言えば、ヨーロッパ(ドイツですが)は保険治療可能なので、幼児期にシッカリ関与して、顎を大きくします。日本人にはちょっと受け入れられないかもしれませんが、10歳以下でも口蓋にインプラントします。見ていてとても痛々しいですが、害がなく結果的に健康に良いならばガンガンやるのがゲルマン民族です。(笑)
アメリカは自費治療なので審美(顔の美しさ)が目的です。ある程度(中高生程度)で抜歯して並べる方向にあります。今の日本の矯正はアメリカ派の先生がほとんどです。まあ、目的が違うから一概に言えませんけど、我々は審美優先よりも健康優先を選びますが、見た目がどうでも良いわけじゃありません。両立させるのが難しい。
編集後記4 聡子が行っているセミナーで面白い資料がありました。いつかネタになる日もあるかもしれませんが、非常に大事な話なのでちょっと書かせてもらいます。タイトルは「お子さんやお孫さんは大丈夫?」です。この矯正のターゲット年齢は4~10歳です。一般に言う永久歯が揃ってから始める「審美矯正治療」とは違い、まだ骨の成長の「伸びしろ」が残っている間に歪みを修正して、シッカリと鼻呼吸できるように、さらには鼻筋の通った横顔を作りたい!(笑)
という欲張りな矯正です。ジジババのチェックポイントは1.歯並びが悪い2.寝るとき口が開いている3.イビキをかく4.いつもボーッとして口を開けている5,姿勢が悪い6.寝相が悪い7.耳鼻科通いをしている8.唇が荒れたり切れたりしやすい9.風邪を引きやすい10.扁桃腺が腫れやすい11.オシャブリがとれない12.落ち着きがない13.オネショが治らない14.アトピー性皮膚炎の様な肌をしているこれらは以前から言っている内容とかぶりますけど、結局は上顎の発育不良なんです。子供さんの親は毎日見ているからそれが当たり前に思うでしょうが、実は異常なんです。オネショと呼吸不全は関係します。「またオネショして!」なんて怒っちゃダメですよ。これは病気なんです。うつぶせで寝ている子は上を向くと呼吸ができないから、仕方なく下を向くんです。寝相が悪いのは楽に呼吸ができる位置を探して動くんです。人は死ぬまで呼吸するんです。空気はタダの資源です。遠慮なく吸って健康になりましょう。大人になるまで放置して、噛み合わせがグチャグチャになった人は私の担当です。矯正だけなら子供の2倍の金額、歯が無くなってインプラントも必要であれば、「中ベンツ」ぐらいの治療費がかかってしまいます・・。まあ、ジジババが「歯医者に行って、噛み合わせを見てもらいなさい!」って孫に言ったら、治療費は出さないといけないですからね。(笑)
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