コーヒー・ビールの話

千葉県千葉市の加藤歯科・歯科医・歯医者では審美治療メタルフリー治療矯正治療歯周病治療インプラントの治療を行っております。








2015.4

サクラの季節  みなさん、いかがお過ごしですか?サクラの季節です。
 例の怪しい勉強会(バイオレゾナンス医学会)で超怪しい話を聞きま した。怪しい話に慣れた我々でも眉に唾をつけて聞きたくなるような話 でした。あの怪しい世界で著名な天外伺朗さんもわざわざ話を聞きに来 ました。講師は知的財産関係専門の弁護士さん。話の内容は「不食」で す。断食じゃなくて不食(食事をしないこと)。この弁護士さんは8年 間食事を摂らず、6年間水を飲んでいないそうです。ちょっと前にイン ドで似たような人の話がありましたが、隠しカメラでウソがばれまし た。今回もそういう系の人かなと疑っていましたが、この人はたぶんホ ンモノです。だって、不食でいることが職業上有利になったり、メディ アに登場して金儲けする必要なんかありせんから・・・。(笑)
ちょっと衝撃が大きすぎて、まだネタとして取り上げることができません。いずれチャンスがあれ ば書きます。ゼロサーチで彼をチェックするとATP(エネルギー)は満タン以上でした・・・。
ひとこと その83 ガンになりたい??

ガン  お医者さんが書いた本はいろいろとベストセラーになります。文学系は渡辺淳一、 新しいところでは「バチスタ」の海堂尊。本業系では内視鏡の世界的第一人者である 新谷弘美先生の「病気にならない生き方」。この本は以前にも取り上げました。この 本の影響で牛乳の売り上げが落ちたほどです。今までで一番いろいろと問題を巻き起 こした本は「患者よ、ガンと闘うな」でしょう。著者の近藤誠先生は慶応大学放射線 科講師でした。その後の経過をまとめて「がん放置療法のすすめ」を書きました。近 年退官しましたが、最後まで大学に残っていたようです。彼は「言っちゃいけないホ ントのこと」で数々のベストセラーを書きました。
 彼はすごくたくさん本を書いていますが、1冊気になるタイトルの本がありました。 「どうせ死ぬなら、ガンがいい」という本です。この本は中村仁一というお医者さん との対談形式になっています。中村先生は著書に「大往生したければ医療とかかわる な」があります。中村先生御本人が腫瘤を首の下に温存しているようで、近藤先生が 「触らせてくれ」と言っても触らせません。(笑)非常に面白いので、御興味のある 方はお読みください。まあ、結論的に言えば、固形のガンに抗がん剤は無効で、白血 病のように有効と言われるガンも年齢が上がるにつれて、効果がなくなるようです ね。もう1冊は「死ぬならボケずにガンがいい」新見正則著という本です。

ガン こちらも慶応の先生ですが、日本に最初にセカンドオピニオン外来を 作った先生です。それよりも2013年イグ・ノーベル医学賞を受賞した先 生と言った方がイイかもしれません。受賞対象となった論文は、心臓移植 後のマウスの心臓は通常では拒絶反応で8日ほどで止まるが、オペラ「椿 姫」を聞かせた場合平均で40日、モーツァルトで20日、アイルランドの 歌手エンヤで10日だった、という内容です。(笑)
 どちらの本も自分たち(著者)が死ぬ場合、その原因を選ぶことができるならば 「ガンがイイ」と言っています。さて、皆さんはどう思いますか?私の父親は今から 17年前に胃がんで死にました。30代前半に心内膜炎を患い、ジギタリスを約40年間 飲み続け、よくわからないオマケのクスリを毎日大量に飲んでいました。胃腸に関して は50代に下痢と便秘をくり返し、大学病院でいろいろと精密検査をしましたが、原因 がわからずにいました。たまたまそのころに開業したので、入れ歯を作り直したら、 治ってしまいました。私が上手なのか、自費の義歯が良かったのかわかりません。(笑)

ガン 父親はガンで入院する直前まで仕事をしていました。入院してもすぐにオペせずに、半年ぐらいそのまま様子 見していました。通常、ガンに対しては「早期発見、早期治療」なんでしょうが、父親の場合は放置 療法でした。今考えるに、父親は手遅れということを知っていたのかもしれません。手術も抗がん 剤もせず、食事ができなくなるまで待っていたんでしょう。ガンが大きくなり、飲み込むことができ なくなった段階でオペしましたが、そのまま他界しました。オペ後すぐ死ぬようなオペは判断ミス と言ってもイイかもしれませんが、本人としては満足な最期だったのかもしれません。

ガン  母親の死因は肺炎です。しかし、最後に入院する前にくも膜下出血、脳内出血と2回も頭に穴をあ けて、胃にも穴を空けて(胃瘻)、肺癌も併発していました。もう長くないタイミングで主治医と 話す機会がありました。最初にくも膜下出血で入院した時に撮った胸部レントゲンと最後に撮った レントゲンを見比べると、実は7年前にすでに陰影がありました。(笑)私:「この肺癌はオペす るんですかね?」主治医:「もうやりませんね。」私:「放置したらどこに転移するんですかね?」 主:「脳ですかね。」私:「でも、脳はもう壊れてるし・・。」とりとめのない会話の後、このま ま経過観察することが決まりました。母親は父親が死んだピッタリ10年後に死にました。命日は二 人とも3月13日。結果的にですが、二人とも「ガン放置療法」ということになります。

ガン  お医者さん達が「ガンがイイ」って言う理由は、死ぬ時期がある程 度ハッキリしているので、お世話になった人にキチンと挨拶ができ る。脳溢血や心筋梗塞じゃポックリ逝ければいいけど、多くは何回 か発作をくり返して、スッキリ死ねず、家族に迷惑をかける。やはり ボケたくはない。通常、病院というところは「ガンと闘う」最前線 です。中村先生、新見先生は医療のできる介護施設が現在の職場だそ うで、ガン放置患者の多数いる施設に来て、最初は不安だったそうで す。しかし、事前の予想とは逆に、積極的なガン治療を受けていない 老人の平穏な最期を見て「ガンがイイ」と思ったようです。
 さあ、大変です。以前に「私の健康法」をVol.38で書きました。 たぶん、あれをやればガン、心疾患、脳血管疾患になることは無いと思います。死因の55%を占め る3大疾病になれない生活を送っている私はどうやって死ぬことができるでしょう?自殺はやりたく ないですね。不慮の事故もイヤ。誰かに恨まれて殺されるのもイヤ。絶食で老衰?どうやら「不食」 でも死なないことがあるようです。ゴルフも25年ぶりに始めたことだし、そろそろタバコでも再開 しましょうか?父親は心疾患のために31歳から禁煙していて、なぜか55歳からタバコを再び吸い始 めました。自分がガンで死ぬために吸い始めたワケじゃないと思うんだけどね。母親は受動喫煙で 肺癌になったのかな? 計画殺人?(笑)まさかねぇ。でも、ウチのオヤジは曲者だったからなあ。

ひとこと その84 人間ドック・・2回目

人間ドック  2/18に人間ドックに行って来ました。前回の人間ドック受診の話はVol.47に書いてあります ので、HPで御覧ください。今回も同じバイオレゾナンス医学会の先生の病院に行ってきました。バ リウム飲まなくてもいいし、大便取らなくてもガン検診できるなら、こっちの方が楽ですからね。 前回H25年10月ですから1年半ほど経過しました。前回の検査で問題のあったのは、総コレステ ロール値242(150~219)、LDL162(70~139)、中性脂肪157(50~149)でした。(カッコ内は正常 値)この3つは見事に正常値からはずれています。その他、ガンもなし、他に問題もなし。バイオレ ゾナンス的に水銀があるので、数ヶ月デトックスのクスリを飲みました。
 今年度の受診はゴルフのオフシーズンにしました。予約制なので、メールで人間ドックを依頼した ら、どういうわけか非常に混んでいました。自費診療だけなんですけど、近頃受診する人が増えてき たようです。 去年は楽々取れたんですけど、 皆さんホントのことを知り始めたんですかね・・・。 12時から無理矢理、1時間予約入れてもらいました。昼御飯はいつものフレンチに行かないといけ ないんでね。(笑)時間ピッタリに着いて、ゼロサーチで全身レベルのチェックをして、採血と尿検 査をして終了。寒い中歩いて行ったからでしょうか、血圧が高い!!近頃はサウナも行ってないし、 その日は特に寒かったし・・。血圧は147/90 でした。血液検査で問題になったのは去年と同じ項 目でした。総コレステロール値238(242)、LDL146(162)、中性脂肪243(157)でした。カッコ内は 去年です。後日、検査結果と共に先生の出した診断は「高血圧症、高脂血症」 だって。見事に、不健康な中年オヤジです。(笑)
 前回は食生活が極端に肉食で、超低炭水化物生活をしていたころ(原始人 食)に受診しました。栄養学が薦めるようなバランスのとれた食事じゃありま せん。だから、異常値が多かったんだろうと思っていました。今回は量は少な いけど炭水化物も食べてるし、生野菜は食べてないけど、肉に偏っていない し、絶対に「正常」ゾーンに入るだろうと思っていました。それが・・・。
 血圧の話はVol.50に書きました。その中で「日本人間ドック学会と健保連に よる150万人のメガスタディー」が示す血圧の正常ゾーンは収縮期(通称: 上)が88〜147、拡張期(通称:下)が51~94です。このデータを採用した ら、147/90の私はギリギリ「正常」。同様に総コレステロール値は 151~252、LDLは72~178で正常。しかし、中性脂肪に関しては正常ゾーン 39~198に対し、私は243。ぶっちぎりで異常。前日に何か美味しいモノを食べすぎたんでしょう か?これで肥満なら問題だと思うけど・・・・。また、来年リベンジしましょう。(笑) 

ひとこと その85 医者が絶対に飲まないクスリ

 うちの健康ネタは週刊誌のレベルです。それをネットで調べられる範囲で確認しています。立ち読 みで済ます場合もあるんですけどね。近頃週刊ポストではコレステロール値に関する話が続いていま す。4/3号のタイトルは「『コレステロールを薬で下げる』はむしろ危険だ」です。サブタイトル は「単に『効果なし』ではない。ED、記憶喪失の副作用まで」です。スゴイね。(笑)週刊現代は 「現役医師20人に聞いた『患者には出すけど、医者が飲まないクスリ』です。商品名ではありませ んから、ピン!と来ないと思います。

 医者が絶対に飲まないクスリ

さすがに週刊現代でも商品名は書けなかったんでしょう。薬品 名をスマホで検索すると商品名がすぐにわかる時代ですから、自分でやってみてください。自分が 飲んでいるクスリが出てきても、主治医に私のことを告げ口しないでね。(笑)  かく言う私も「患者には出すけど、自分が飲まないクスリ」があります。それは開業以来使い続 けているジクロフェナク(商品名ではありません)です。非常に良く効く鎮痛薬なんですが、稀に消 化管に潰瘍ができるという副作用があります。多くの人にでるワケじゃないようですが、私はこれで 3週間入院しました。ハッキリと証明されたわけじゃありませんが、たぶん間違いありません。この 入院で家内と約束した屋久島のシャクナゲ登山をキャンセルしたんです。(笑)
 クスリはすべての人に同じ副作用が出るわけじゃありません。強く出る人、弱く出る人いろいろで す。副作用と言っても、どっちがメインでどっちがサブなのかわからない場合もあります。あの有名 なバイアグラも主作用の治験で余ったクスリを回収しようとして、患者さんに回収拒否されたことか ら、「副作用」が「主作用」に変更となり発売されているわけですから・・。(笑)

編集後記 前回の編集後記にちょっと書いたとおり、ガンを兵糧攻めすることで理論上、ガンを完治させることができます。方法として 面白くないし、新しいクスリも使わないので、製薬会社は儲からず、全くニュース的なトピックになりません。まあ「ガンを完治!」な んて、なかなか信じられないと思いますが、私の理解している範囲で説明します。ガン細胞共通の特長は細胞内のミトコンドリアが壊れ ていることです。ミトコンドリアの主要な機能は酸化的リン酸化によるATPの産生です。生物共通の最終エネルギー単位(通貨)である ATPを効率よく(ブドウ糖1個から36ATP)作り出すことができない細胞がガン細胞です。ガン細胞はブドウ糖を半分にして酸を作る (解糖)ときに出る2個のATPしかエネルギーを得ることができません。ですからブドウ糖を与えなければ死滅します。(一部、糖新生 もあります)ブドウ糖が無いと脳細胞も死ぬんじゃないかと思われるかもしれませんが、脳細胞は脂質から作られるケトン体もエネル ギーにできますし、中鎖脂肪酸(ココナッツオイルなど)もエネルギーとして使えます。原始人食を続けていればガン細胞はいつか死滅 してしまい、その結果、ガンの根治療法となりうるのです。肥満の方にガンが多いことも炭水化物の過剰摂取と関係するでしょう。さら に腸内細菌に「デブ菌」があり、その中には発がん物質をだす細菌もあることもわかってきました。身体の細胞を新しくガン化させない 方法は「私の健康法」です。どうですか?面白いですか?面白くないでしょ。ぜんぜんドラマチックじゃないし。(笑)
編集後記2 生物共通の基本的なエネルギー通貨はATP(アデノシン3リン酸)といいます。高校で生物を少し習った方は「クエン酸回 路」って聞いたことあるでしょ。歯医者の基礎医学でも習うんですよね。なぜか私、生化学が大好きでした。生化学の最大の興味はエネル ギーの産生方法です。デンプンからブドウ糖になって、ピルビン酸になって、クエン酸回路をぐるっと回って、エネルギー(ATP)と二酸 化炭素になる。脂質もバラバラになってクエン酸回路に入り込み、エネルギーと二酸化炭素になる。タンパク質もアミノ酸に分解され、 エネルギーと二酸化炭素になる。健康食品としてグルコサミンなど、関節への効果をうたっているものがありますけど、口から入ったモノ は同じように分解されてエネルギーになります。ヒアルロン酸をたくさん食べたら、身体がヒアルロン酸をいっぱい産生するわけじゃあり ません。コレステロールも摂取したら分解されます。数値が問題になりますが、私のコレステロールの80%は私が産生したモノです。コレ ステロールのいっぱい入った魚卵を山ほど食べても20%程度しか影響ないと言われています。 勝手な私の判断ですのでマネしないで欲し いんですが、 コレステロールは細胞膜に使われる大切なものです。無理矢理減らしてしまって、良いとは思えません。血圧も必要だから 上げているんじゃないでしょうか?動脈硬化がすすんで、血管が硬くなった老人の脳に充分な血液を送るためにポンプの出力パワーを上げ ているんでしょ。だから血圧は高くなるんです。みなさん、究極の選択です。高い血圧に耐えきれなくて、脳の血管が破けて(脳溢血)死ぬ か、脳細胞が栄養不足で死滅してボケてしまうか、どっちが良いですか?うちの姉はボケが良いそうです。私はボケはイヤです。(笑)
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