血圧の話

千葉県千葉市の加藤歯科・歯科医・歯医者では審美治療メタルフリー治療矯正治療歯周病治療インプラントの治療を行っております。








2014.06

東京オリンピック  みなさん、お元気ですか?どうやら梅雨入りしたようです。近頃、関東でも鹿児島並みの降り方をするようになりました。あちらでは土砂崩れの心配をしなくちゃいけません。(笑)何気なく始めたニュースレターも、お陰様で第50号を迎えることができました。「ひとこと」を書き始めてから、私はいつも「ネタ」探しに追われていました。初めの頃はけっこうプレッシャーでしたが、もう慣れて生活のリズムのようになってきています。数年前に友人に無理矢理誘われてバイオレゾナンス医学会に入りました。相変わらずの劣等生ですが、ここにはネタが豊富で、文章を書くことが楽になりました。とりあえず100号目指して頑張りますので、よろしくお願いします。このペースで発行し続けると8年後に100号になります。東京オリンピックも終わり、もうすぐリニア新幹線が開業するころですかね。まだ歯医者を続けていれば、ですけど・・・。    

ひとこと その73 血圧の話

血圧  中高年の方々の今一番の話題は「血圧」でしょう。一般に「血圧が高い」イコール「不健康な状態」というイメージでしょうか。正常な血圧って、いくつなんでしょう?私が大学生のころは高血圧は150以上だったような気がします。今じゃ上は130となりました。数年前はトクホのコマーシャルでは135だったよね。その前は140だったし・・・。なんだかドルの為替相場みたいですね。為替と違うところは円高方向にしか動かないことかな??  でも、なんで「血圧」が中高年の話題になるんでしょう?「血圧」ってなんですかね?血圧とは血管内の血液の有する圧力のことで、一般には動脈の血圧を言います。心臓の収縮期と拡張期の血圧を「上と下」と表現することがおおいようですね。単位はmmHgです。これは病院で見かけますね。帯のようなモノ(カフと言います)を上腕に巻き付け、聴診器を挟み込みます。ポンプをシュコシュコと握りつぶし、水銀を200ぐらいまで上げておいて、ゆっくりと圧を下げていきます。そうすると血液が流れ始める音がします。そこが最高血圧です。だんだん「ドックン、ドックン」と大きな音がして、徐々に小さくなり、音が消えます。この最後のところが最低血圧です。家庭では自動血圧計が勝手にやってくれますが、原理は同じです。

 画面に「140/90」みたいに表示されます。これは何を意味するんでしょう??最高血圧140,最低血圧90です。数字を相手にするとき、気をつけないといけないことがありますよね。果たしてこの数値は正しいのか?です。たまたま高いんじゃないか?あるいは低いんじゃないか?じゃあ、もう1回測って、その数値が気に入ったら終わり??(笑)統計学的には「10回測って、最大値と最小値を除外し、残りの8個を平均する。」方法とかいろいろあります。近頃ジャンプの飛形点やフィギュアの採点は上と下が除外されています。まあ、10回は面倒でしょうから、「3回測って、その平均を取る」ぐらいはやらないといけないでしょうね。その昔、アメリカ資本の生命保険に入ったとき、白人の看護師さんは3回計測しました。日本の生命保険に入った時は1回だったな・・・。もともと血圧測定は欧米の生命保険会社が損しないために測り始めたんだそうです。加入してすぐ死んだら大損ですからね。たぶん、血圧は死と関係する簡便で重要なデータと認識されたんでしょう。それが世界に広まって、日本でも計測されるようになったんですかね?そして、たまたま東北地方で測ったらもの凄く高い値の人々がたくさんでて、その因果関係を調べたら、食塩摂取量の問題が出て、「食塩は一日10gにしましょう」ということになったんでしょうか??(今は6gだそうです!!)これは私の推測ですけど・・・。(笑)近頃血圧に対して食事療法の話はあまり聞きませんね。栄養士さんが頑張って減塩食の話をしても誰も守らないんでしょうか。虚しい努力をするよりも、薬ならなんでも信じて飲むから、少なくとも血圧は下げられるのかな・・・。

 いつも行くサウナ(スポーツクラブ)にも自動血圧計と体重計が置いてあります。私は毎回両方計測することにしています。寒い時期に10分歩いて行って、風呂に入る前は150/90ぐらいですが、出てくる頃は120/80ぐらいになります。これって「サウナが高血圧治療に有効!」の証明?じゃなく、単に、人間の血圧は変動することを示しています。寒さや運動(歩行ですが)は血圧を上げ、風呂(サウナも)は血行を良くし、ちょっと低めの血圧になりがちです。サウナには1年半以上通っています。だいたい同じ生活時間帯に行くので、友達になるほどじゃありませんが、顔見知りが多くいます。常連さんは見るからに健康です。「菜の花マラソンに行って来た」とか「この前ハーフ(マラソン)で2時間切ったよ」とか、みんな怖ろしいほどです。あるとき、その中の一人が友達に暗い声で「俺、血圧が135になっちゃたよ・・・。」と。前後の会話を聞いていたわけじゃないので、どういうことなのかよくわからなかったんですが、健康診断でそういう風に言われたようでした。「ああ、今は135じゃ病人なんだ・・・」と不思議な気持ちでした。この70代の男性は血圧がちょっと高い以外すべてOKなんでしょう。それでもこれだけ落ち込むなんて・・・。

血圧

 近頃、血圧に新たな話題が提供されました。「日本人間ドック学会と健保連による150万人のメガスタディー」という「新たな健診の基本検査の基準範囲」です。「 」内の文字で検索するとHPに全文掲載されていますので是非御覧ください。健保連(健康保険組合連合会)が持っているデータを健保連が処理するんですから、ちょっと怪しい気もするし、そのデータを出す目的も疑ってしまいます。健保連は患者の自己負担分以外の7割を出す側ですから、経営の健全化のためには出費を抑えることが望ましいわけです。テレビでも雑誌でもなんでもそうですけど「スポンサーの意向」が大きく反映されますよね。

 逆の目的を持った団体は製薬会社でしょう。製薬会社は自分たちの売る薬が売れるように努力する。売上を上げ、利益を出す。これは資本主義の世の中では当たり前です。まあ、医療が資本主義にマッチするかどうかは、別問題ですけどね。非常にわかりやすいシステムですが、関係する学会に影響力を持つ有力な教授に研究費として資金援助をし、学会誌の広告を大量に引き受けます。さらには治験薬になった段階でデータの処理を担当する社員を送り込み「お手伝い」するわけです。今回、大きな社会問題となっているのはこの「お手伝い」のやり方です。直接生のデータを改ざんし、自分の会社に都合良く整えてデータを出すと、それが学会に発表されお墨付きを得られることになります。お医者さんは理系人間ですから、データを見て、良い結果が得られた薬を選びます。そうすると、その会社の薬がよく売れ、利益が大きくなります。 もう一つ、奥の手があります。それは専門学会を動かして「正常値」自体を変えることです。数年前まで140だったのが、ある日を境に135になり、そして誰も知らないうちに130になる・・・。(笑)

 今回の騒動は、お金を払う側とお金をもらう側の戦いとも言えます。今までは一方的に支払いを受ける側の活動(正常値を引き下げる)ばかりでした。今回、払う側が一矢を報いたわけです。果たしてどういう結末になるんでしょう。
 私は血圧が上がっても下がっても儲かりません。利害関係の外にいますので、かなり公平な立場と言えます。指摘したいことは山ほどありますが、2つほど言わせていただきます。1つ目は今回のデータは人間ドックという日本特有の健康診断事業から出て来たデータです。基礎データ数は150万人という信じられない数、その中から健康に関しては超エリートの15000人の数字を解析したものです。これほどの数のデータ解析から出て来た「正常値」に全く意味がないと言うことはできないでしょう。今後このデータは毎年蓄積されていきます。今回初めてのデータ解析ですから、これを毎年出し続けることで「日本の健康人の基準値」がハッキリするでしょう。 欧米には「人間ドック」のような健康診断はありませんから、健康者のデータとしては貴重なんじゃないでしょうか?  もう一つはこのデータをどう見るかです。前提条件を飛ばして「最高血圧147まで正常」という話が一人歩きしていますが、これは危ないと思います。なぜかというと、このデータは「スーパー健康エリート」集団の数字であることです。BMI25未満、タバコは吸わない、一日1合以上のお酒は飲まない、入院歴がない、薬を常用していない、などの人々です。さて、あなたは選ばれますか??  私が問題だと思うのはこういうケースです。 年齢35歳、男性、身長160cm、体重100キロ、タバコ1日20本の人の最高血圧が145だったら、どう思います?単に血圧が147以下だから正常と言えますか??「英雄色を好む」という故事ことわざがあります。「英雄である場合、その人は好色である」という意味のようですが、その逆の「好色である人は英雄である」は正しくありません。「健康である人の血圧が147であった」ことと「血圧147の人は健康である」ことは全く違います。

 かとう歯科でも血圧データをお聞きすることにしました。差し支えなければ教えてください。歯周病をマジメにコントロールする人はどういう血圧の人が多いのか・・・。150人に1人の「スーパー健康エリート」も多いんじゃないかと思います。

ひとこと その74 ゴルフの話2・・道具と数字

 1年前にゴルフの話を書いたら、絶大な反響を頂きました(Vol.45)。「あー、ゴルフってこんなにメジャーな遊びなんだ・・」と改めて認識しました。最初ほどのハマり方ではありませんが、今でもそれなりにマジメに取り組んでいます。スクールには冬の間も週1回マジメに通いました。こんなに時間使って一つの趣味をしたことはありません。でも、なかなか上手になりません。  ゴルフは道具を使います。ボールとゴルフクラブは必須です。野球のバットとボールの関係です。「イチローが夏場にバットの重さを1g軽くした」なんて話を聞いて「さすが、世界の超一流プロは違う!」と思っていました。まさか、自分たちも数グラムで上手になったり、下手のままだったりするとは夢にも思いませんでした。今回はゴルフど素人のそんな素直な驚きのお話しです。  

ゴルフ 私は25年前にゴルフをやめてしまいました。嫌いなわけじゃ無く、センスが全く無いわけでもなかったんですが(たぶん)、一緒にラウンドする友達が当時はいなかったし、海釣りのお誘いもあり、それ以来ゴルフバッグは押入れに入ったままでした。「60になったら、はじめようかな?」と思っていましたが、ワケあって5年前倒しになりました。老後を見据え「夫婦でできて、それなりに運動になる趣味」作りです。(本音は、1人じゃラウンドさせてくれないからですが・・・。)夫婦共々、中古を買いそろえ、部分的に新品も買い集め、月に1~2回ラウンドしています。  私の同級生にはなぜか自営業者が多く、意外にも水曜日に声かけてもメンツがすぐに集まります。今まで同窓会的に音信不通だった男をゴルフ練習場で発見したりして、どんどんと輪が広がります。(笑)近頃よく一緒にラウンドする、その被発見者に「そのスイングなら、もう少し飛距離が出てもいいんじゃないかな?」と言われました。彼はだいたい80前半で回る人間(かなり上手)なので、ウソでもなかろうと思い、どうしようかなと悩んでいました。

ゴルフ  家内の診断をしている間に店内で売っている300円の鉛を買ってきました。家内のクラブもバランスが悪かったようで、両方とも鉛を貼ってくれました。そのクラブで試しに打ってみると、ちょっと違う。コンピューター的に10ヤードほど飛距離が伸びています。おおっ!300円で10ヤードも伸びた!!(笑)  ゴルフをする方には常識なんでしょうが、グリップを変えるとクラブのバランスは変化するんですね。どうやら道具を二の次にしていたことで上達が遅かったのかもしれません。数字がすべてではありませんが、もう一度道具の数値(重さやバランス)を見なおしてみようと思い、ネットでいろいろと検索してみました。ありました、マニアックなHPが。「ゴルフクラブ数値.com」と言います。いろいろとゴルフ道具の世界で使われる数字を説明してくれて、数値をエクセルで解析し、グラフ化してくれます。今回、クラブの重さだけ入れてグラフにしてみました。長さ44.5インチ重さ300gの点(右下)は鉛を貼った私のドライバーです。これだけがブルーの「平均的」ゾーンです(赤点は理想)。それ以外のクラブはドライバーに比べて軽すぎるようです(黒点)。ドライバーが普通に使えるなら、それ以外もこのブルーのゾーンに入る重さが望ましい。25gぐらい重くすると良いようです。1本に25g分の鉛を貼る・・・。さすがに無理です。シャフトを変えれば良いんですが、そこまでするなら、新しいクラブを買う!(笑)

ゴルフ

編集後記
なぜか近頃歯科用切削器具(タービンとか)の滅菌が話題になっているようです。業者がいろいろと情報を持って来ます。みなさん御存知のとおり、かとう歯科では遙か昔からほとんどすべての道具を滅菌しています。いつから始めたか覚えてないほど昔です。タービンは20年以上前からでしょう。今さらなんでそんな話題になるの?滅菌には経費が掛かることを訴えたいのかな。それなら大賛成です。めざせ!保険治療の赤字解消!オールセラミックスも12年前、歯科用CAD/CAMも8年前。噛み合わせも12年前、インプラントは23年前・・・。あまりに先走り過ぎですかね??(笑)口腔内金属や根尖病巣が身体に悪いと言い始めて15年ほど経ちます。「金属が良くない」はそろそろ世の中に広まってきたかな・・・。今回、ネタにしようと思ったけど、まだ私の理解が浅く、文章にできなかったのが「ガンは食事療法で治る!」です。その内容を姉に言ったら「そんな食生活はイヤだ!ガンになったら好きなモノをいっぱい食べて死ぬ」と言われました。私も完全に同感です。じゃあ、絶対にガンにならなければ良いワケですね。たぶん、可能です。知りたいですか??とりあえずVol.38「私の健康法」をやってみてください。今後、良いと思うものを徐々に増やしつつ、整理して行きます。今後増える可能性のある内容は断食ですかね。朝御飯抜きで半日断食になってるんですけど、もっと本格的な断食やる?(笑)
おすすめの記事
かとう歯科ニュースレターバックナンバー

まぼろしのひとこと

歯に関するお悩み無料相談

ページの先頭へ



ページトップへ

ニュースレター目次

前のページに戻る