千葉県千葉市の加藤歯科・歯科医・歯医者では審美治療 ・メタルフリー治療・矯正治療 ・歯周病治療・インプラントの治療を行っております。
2009.10
院長 加藤昭浩
近頃、世の中の「意識が変わった」と思うことが多くなりました。どういう「意識」かという
と、数年前まで「前世」なんてアブナイ人が口にする単語だったのに、テレビのゴールデンタイムで
その単語を口にしても視聴者からクレームはこないようです。別に「前世」があるとか無いとか議論
したいわけじゃありません。私は12年前に「前世療法」という本を姉に薦められました。私もまだ
「ノーマル」な人でしたので、著者の精神科医としてのジレンマに同感しつつも、本の内容にかなり
驚きました。ワイス先生の本は日本ではいろいろと変形して「生きがいの創造」という本になり、
これは現在も進化しているようです。ちょうどその頃家内の病気が始まり、姉に連れて行かれたダイ
ヤモンド屋でEAVに出会いました。医療用のEAVを探し出して家内を計測してもらい、病気の原因
がアマルガムや保険の銀歯であることを知り、さらに口腔内に起きる電流であると言われた時は本当
にショックを受けました。歯医者である自分が良かれと思ってした治療が原因
だったわけです。たまたま数日後に会った歯学部の後輩にそのことを語りまし
た。彼の奥さんは歯科衛生士で、そのころ子宮頸部の上皮内ガンという診断を
うけていました。彼は帰宅してすぐに奥さんの口の中のアマルガムを全部取り、
保険の銀歯も全部外しました。彼のところはなかなか子供に恵まれなかったの
ですが、その数年後に女の子が生まれました。口腔内金属除去と妊娠に因果関
係があるかわかりません。しかし、口腔内金属が発生させる電位差は、心電図
で読み取る電位の数百倍になることがあります。人間の身体には脊髄以外に1
3の脳神経(視神経や三叉神経など)があります。その中の一つ、 迷走神経は
内臓にとって一番重要な神経といっても良い神経で、首から大腸上部までの運
動と心拍数の調整、胃腸の蠕動運動、発汗や発話などに関与します。 迷走神経
は鎖骨と耳の後ろを繋ぐ大きな筋肉である胸鎖乳突筋の内側を平行するように
走っています。噛み合わせによって顎がずれると常に頸部の筋肉に緊張があ
り、筋肉の電位は高く維持されます。首が「凝った」状態です。頭頸部からは
妨害電波が大量に発生しているのです。
家内は命は取り留めて徐々に回復してきました。ちょうどその頃に同級生の
やっているICCMOの噛み合わせセミナーに参加しました。顎関節症と噛み合わ
せ、噛み合わせと姿勢との関係、さらには頭痛、顔面痛、肩こり、背中の痛
み、生理不順、不妊の関係を知りました。以来、家内を実験台として、徐々に
咬合を変えて下顎位を正常位に動かすことにより頭痛の発生はほとんどなくなりました。体温も上
昇しました。前屈みの姿勢が矯正され、胸郭が広がったことにより呼吸が深くなり酸素欠乏が改善
されたのではないかと思っています。
私は10年以上前から「金属は身体に良くありません」といっているんですけど、ど
うしても大きな声では言えませんでした。正しいことを言っているのに歯医者である
私が言うと「金儲けのために言っている!」って思うでしょ。だから、健康には直接
関係ない「白くてキレイ」を強調し「審美的に望ましいからセラミックスをどう
ぞ!」なんて言ってます(笑)。ICCMOの国際学会で発表した症例ではチタンイン
プラントを使いました。どうしてもチタンという金属を使ってしまうので、それ以外
の金属は使わないようにしました。チタンとジルコニアとセラミックスだけで仕上げ
ました。近い将来、ジルコニアインプラントも実用レベルになると、完全なメタルフリーが達成でき
ます。
今まで個人的な趣味のようなかたちで研究してきたEAVやデトックスの話、アマルガムや金パラ
を除去して、CERECやジルコニアを使ったブリッジなどで咬合を再構成するメタルフリーの考え
方、さらには噛み合わせに関与する筋肉の電位の話、口呼吸と矯正の話までもが私の周りをグルッ
と一周して大きな円を描き、すべてを統合できたような気分です。
近頃、リウマチと口腔内金属に関する本を読んで衝撃を受けました。リウマチが治
ると言うこともビックリですが、その治療方法は、口腔内にある金属をセラミックス
に変えて、飲み水を良い水に変え、デトックスをし、漢方薬を併用しながら西洋医学
の薬は徐々に減らしていきます。多くの患者さんが体験記を書いていますが、ウソと
は思えません。 ちなみに、お医者さんが書いた本なので、金儲けのための本じゃあ
りません(笑)。
「リウマチがここまで治った! 矢山利彦著」 リウマチで悩んで
いる方は是非読んでみてください。
そうじゃない方も是非どうぞ。
11月13〜15日の学会で発表した症例を簡単にお見せします。
患者さんは38歳女性です。主訴は咀嚼障害。友人の奥さんで治療の相談でみえました。美人の方なん
ですが、通っていた歯科医院が残念なレベルで、自費治療にもかかわらずボロボロでした。結局、上
顎は全部インプラント、下顎は臼歯部インプラントに置き換える計画で、3年掛けて仮歯まで辿り着
きました。仮歯で外観を微調整し、セラミックスに置き換えて終了しました。
編集後記
いつも食べ物の話をしていますが、食べるだけじゃなくて作る方も好きです。作る場合、包丁は必須の道具です。うちでは7年前から ホンマ科学株式会社のグレステンというシリーズを使っています。シリーズと言っても21cmの牛刀と14cmのペティナイフだけで す。出刃もありますが安物で、アジキリ(小出刃)もありますがこれも木屋の安物。柳刃も木屋の安物です。以前、三徳はヘンケル-木 屋の包丁を使っていました。長男が下宿して自炊もするようになったので、この包丁は彼に持たせました。メインに使う包丁が1本に なったので、新しくなにか面白い包丁をと考えていましたが、結局同じ21cmの牛刀を買いました。